福岡市中央区舞鶴、福岡法務局そばの矢野・いなほ司法書士事務所です。先日、法務省HPに平成32年度の司法書士試験についての発表がありました。

平成32年度(2020年度)以降に実施する司法書士試験(筆記試験)の会場について

 現在,司法書士試験の筆記試験については,法務局・地方法務局の管轄区域ごとに全国50か所の会場で実施しているところですが,司法書士試験の受験申請者数が減少していることや他の国家試験における筆記試験の実施状況を踏まえ,平成32年度(2020年度)以降に実施する司法書士試験の筆記試験については,以下の15か所の法務局又は地方法務局の管轄区域内の会場において実施する予定としておりますので,お知らせします(実施会場の決定の連絡については,平成32年度(2020年度)司法書士試験の受験案内の配布をもって行う予定です。)。
 なお,平成32年度(2020年度)以降に実施する司法書士試験の口述試験については,これまでと同様,全国8か所の法務局が指定した場所(筆記試験の受験地が,横浜,さいたま,千葉又は静岡である場合には東京法務局が指定した場所,那覇である場合には福岡法務局が指定した場所)で実施する予定です。
 おって,平成31年(2019年)7月7日(日)に実施を予定している平成31年度(2019年度)司法書士試験の筆記試験については,従来どおり全国50か所で実施する予定です。
 御不便をおかけすることになりますが,御理解いただきますようお願いいたします。
 また,受験に際して宿泊施設を利用される方は,早期の宿泊施設の確保等所要の準備をお願いいたします。


【平成32年度(2020年度)以降に司法書士試験(筆記試験)を実施する法務局又は地方法務局】

東京,横浜,さいたま,千葉,静岡,大阪,京都,神戸,名古屋,広島,福岡,那覇,仙台,札幌,高松❞(以上法務省HPより引用)


引用元:平成32年度(2020年度)以降に実施する司法書士試験(筆記試験)の会場について

http://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00369.html

 簡単に言うと、今年は今までどおりの会場で司法書士試験を実施するが、再来年からは会場の数を縮小するというものです。司法書士試験の受験生はここ数年減少を続けておりまして、受験者数の少ない会場については、再来年からは使用しないという方針のようです。再来年はオリンピックもあるため(2020年7月24日開会)、同じ7月に実施される司法書士試験について早めにアナウンスした、ということでしょうか。

 しかし、今回の「削減」で九州と東北の試験会場が、それぞれ福岡と仙台という一か所に集中してしまうのは、地方の受験生にとっては酷なような気がします。九州でいうと宮崎の受験生とかは前日に泊まり込み確定ですね。福岡のホテル不足も解消してはいないので、試験会場が地元にある受験生よりも早めの準備が必要になりそうです。しかし、ただでさえ全国で司法過疎が問題化しているのに、司法書士が必要な地域の受験生に負担を強いるような格差を、どうにか是正できないものでしょうか?