法務省のオンライン申請システムで処理が進まないトラブル、原因は調査中横田 宏幸=日経 xTECH/日経コンピュータ
法務省は2020年1月6日、不動産や法人の登記などに使う「登記・供託オンライン申請システム」で申請の到達・受け付け待ちの状況から処理が進まないトラブルが同日午前8時半ごろから発生していると、同申請システムのWebページで発表した。https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/06802/?n_cid=nbpnxt_twbn
申請システムを所管する法務省民事局総務課登記情報センター室は、「原因などを調査中だが、本日の業務時間中に到達した不動産登記、商業法人登記の申請については本日付で受け付ける」としている。
申請システムは、不動産登記や商業・法人登記、動産譲渡登記、債権譲渡登記、供託、成年後見登記、電子公証――の7つの手続きに対応している。
福岡法務局そばの矢野・いなほ司法書士事務所です。
他の多くの方々と同様、本日1月6日は、当事務所も法務局も令和2年の仕事始めででした。福岡法務局の周囲もお正月休みも明けて日常のにぎやかさが戻ってきました。しかし、今日は法務局の登記業務関連ではいつもと違うざわつきがありました。というのも、上記のニュースのとおり、法務局のオンライン登記申請のシステムの不具合により、朝8時半からオンラインの登記申請が到達したり受付されたかどうかが確認できない状態が続いていたのです。
現在は登記申請のオンライン化も進んでおりますし、特に遠方の法務局などに申請する場合には、大変便利なのですが、年明けの初日にそのシステムが使えない状態になってしまいました。当事務所では運よく期限付きの申請はなく、紙の申請書で対応できましたが、今日付けで申請が必要な案件などでは、対応が大変でだったと思います。法務省の発表によると、今日の16時30分ごろにようやく通常の処理に復旧したようですが、いわゆる登記簿謄本の申請もオンラインでする場合には支障がありましたし、影響は小さくはなかったでしょう。
いざとなったらすぐに紙の時代に戻れる対応力は必要だと痛感いたしました。オンライン登記申請は、今後ももっと拡大していくでしょうが、人の作るあらゆるシステムには何らかの問題があるものです。我々も便利さに甘えずに、システムと上手に付き合っていく必要があります。まぁ、その昔の登記申請はオンラインどころが、手書きであったわけですから、大先輩方から見ればPCを使った紙申請も十分に便利さに甘えているかもしれませんが。